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via: 『ヤサシイワタシ』ひぐちアサ死にたいのは 不安だからだけど
不安なのは 願うからだろ
世界に 自分に
願う姿が大きく見えると
足がすくんで動けなかったり
動いても 望みを持てなかったりするんだろ
あんた 死にたいんじゃなくて
願う姿で生きたかったんだろ
願いって かなわなかったらダメなのか?
Posted 4/07/12. 0 notes.
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「何だい。自分ばかりいい子ちゃんになって。えらい子ちゃんになって。電信柱にぶちあたったって、店の中にとびこんだって、車に衝突したって、かまうか。事故を起して警察につかまってやらあ。この人と死んでやるんだ。諸行無常なんだからな。万物流転なんだからな。平気だろ。何だってかんだって平気だろ。人間は平等なんだって?ウソツキ。」via: (武田百合子、富士日記より抜粋)『虹と睡蓮』埴谷雄高-p.53
Posted 3/23/12. 2 notes.
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世界は無限の色に満ちているのに、自然科学は世界を七色にしてしまう。しかし私は捨象されてしまった色の間でこそ世界を実感することができるような気がするのだ。そして科学的な認知が神を必要としなくなった今、そこからこぼれ落ちる世界を掬い取るのがアートの役割ではないかと思うようになった。via: 『アートの起源』杉本博司-p.46
Posted 3/23/12. 0 notes.
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「仏像は人さまを救うものです、わたしらの扱うのは人を殺す為のものです、人を殺す道具というのは世の中で一番美しい。」なるほど、人を救う道具と人を殺す道具とは一緒には扱えないのだ。仏は人の魂を救う、刀は人の足をすくう。via: 『現な像』杉本博司-p.120
Posted 3/12/12. 0 notes.
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高みにいて、なんとかかんとかいう言葉はいくらでもありますが、その人の身になってみたら、だいたい言葉がないのです。いったんそこまで行って、なんとかして言葉をみつけるというのが批評なのです。via: 『人間の建設』小林秀雄・岡潔-p.140
Posted 3/01/12. 0 notes.
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時々刻々と動いて留まることを知らない捕え所の無い世界が、写真に撮られることによって時間の断片と化す。まるで蝶や蜻蛉の昆虫標本のようにピンで固定されて観察対象としてじっと動かなくなる。世界を観察し理解するためには世界は写真化されなければならないのだ。via: 『現な像』杉本博司-p.18
Posted 2/28/12. 0 notes.
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私は段段悲しくなって来て、涙が何時迄も止まらずに流れた。そうして、こんな事を考えた。目玉の中から出る涙と、心の奥から出て来る涙とある。心の奥から出た涙でも、心は涙の通るのを知らずにいることがある。出て来た涙を見た後で、初めて心の奥の事を知る時もあるだろう。そうだそうだ、どうやら解りそうになって来たと思って、私は猶の事泣いた。via: ちくま文庫全集『内田百閒』-p.71
Posted 2/25/12. 0 notes.
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「骨董を買いもしないで、ただ興味本位で贋物本物を云々する近ごろの風潮を私は好みません。それは推理小説の興味と、なんら異るところはないからです。社会主義の名にかくれて、美術品とは縁もゆかりもない人達までさわぐのは、そのこと自体が贋物のように思われます」via: 『金平糖の味』白洲正子
Posted 2/16/12. 0 notes.
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生家の周辺を離れれば、養蚕なんてもうふつうの女の子には気味の悪いものでしかない時代に入っていたのだ。それなのに、墨の匂いを嗅いだとたん、かつてのおどろおどろしい記憶がなつかしさをともなう思い出にすりかわったのである。陽平さんにそれを話すと、墨はね、松を燃やして出てきたすすや、油を燃やしたあとのすすを、膠であわせたものでしょう。膠っていうやつが、ほら、生き物の骨と皮の、うわずみだから、絹代さんが感じたことは、そのとおり、ただしい、と思いますよ、と真剣な顔で言うのだった。生きた文字は、その死んだものから、エネルギーをちょうだいしてる。重油とおなじ、深くて、怖い、厳しい連鎖だね。via: 『雪沼とその周辺』堀江敏幸
Posted 2/16/12. 0 notes.
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遠くの声が聞こえ、遠くのものが見えるのに、触れることはできない。沢山の情報を与えられても、すべてが、忘れられ、失われるしかない。情報の多さで隣の人も見えなくなる。人はどんどん遠くにいってしまうわ。何故、そんなに離れて、遠ざかっていこうとするのかしら?ピストルの弾が届かない距離まで離れようというのかしら?目の前にいると相手を殺してしまうからなの?via: 『すべてがFになる』森博嗣
Posted 2/14/12. 3 notes.
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『寝た子も起きる子守唄』という歌が当時ラジオで流れていて、その中の「ここまで来たら踊り続けるしかない」という歌詞に僕は従って、その場で踊り狂った。声をあげて歌い、踊りまくるということが極限状態に置かれた人間の精神の危機を救うのにどれほど効力があるか、思い知った。僕は精神異常者が自分を救うために人を殺すことは許せないが、自分の精神を救うために歌ったり踊ったりするのには納得がいく。via: 『ボクには世界がこう見えていたー統合失調症闘病記』小林和彦
Posted 2/09/12. 0 notes.
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そのときは意識していなかったはずのものが、存在していないように思えたものが、記憶に残っていると思いもしなかったものがまるで無音のまま高速で成長を遂げる花の種のようにみるみるうちに育ちはじめて、夜は、わたしの目と耳と胸をいっぱいにした。via: 『すべて真夜中の恋人たち』川上未映子
Posted 2/06/12. 0 notes.
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ホワイト・デーのお返しって一度もしたことないんだけど、たたりみたいなことがあるのかな?via: 『大きなカブ、むずかしいアボカド』村上春樹
Posted 2/06/12. 0 notes.
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泥はぐにゅぐにゅしていて、ちっとも形が定まらない。その泥から世界はつくられたのだとすると、人間の心も同じようなつくりをしているはずである。via: 『アースダイバー』中沢新一
Posted 2/02/12. 0 notes.